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D,Gray-man 199夜 リトルグッバイ感想2

一度書いていたDグレの感想2を、見事に消しました。
7割位は書き終わっていたのに。。。

負けるもんか!な、二度目書きです。

・先に、神田が今回戦闘放棄しているのに、咎落ちしていない件について。
アルマも、あれだけ教団メンバーを殺して咎落ちしていない所を見ると、スーマンの時に出てきた条件が咎落ちの条件なのかもしれないです。

・戦闘放棄と同時に敵に命乞いをする 
・自己保身の為に、仲間の命を敵に売る行為に及ぶ

戦闘放棄をしただけなら大丈夫なのかもしれません。
戦闘放棄は、どこからが戦闘放棄になるのか境界線が曖昧になる基準なので、戦闘放棄だけで咎落ちだと、基準がわかり難いのかもしれません。
リナリーも好きでそうした訳じゃありませんが、ダークブーツが発動出来なくて戦闘放棄状態に近い状態でいた事がありますし。
クロウリーも教団襲撃中目覚めませんでしたが、神様がそれを
「お前好きで意識戻らないだろう!」
と判断したら、寝ていて戦闘放棄した罪により、寝ながら咎落ちなんて可能性もあります(笑)

どういうつもりなのか、人は自分の気持ちがクリアーじゃない場合も考えると、「戦闘放棄+事実上の裏切り行為」がないと、咎落ちに至らないのかなと思います。

今回の神田は戦闘放棄を決めた時点で、自分のイノセンスをもうアレンに渡しています。
もしかしたら、ハッキリと戦闘放棄しただけでもアウトなのかもしれないんですが、これまでの描かれ方だと、咎落ち基準のシビア程度は不明だと思います。


ここからは咎落ちから、感想に戻りますね。
この4・5ヶ月分の連載は、これまでの設定と矛盾があったり、どうしてこれが可能?と追及するとわからないところが多かったように思います。
まぁ・・・
AKUMAに拘束された魂は、大抵空に向かって解き放たれていくように描かれますが
「Dグレでは、天国は宇宙にあるという設定なんだ。
火星と金星ではどっちに近い事になっているんだろう?」
と、理屈から考える人はあまりいない思うんですよ(笑)
それと同じように、イメージやなんとなくの曖昧で理解して、クリアーな理屈で追求してはいけない所があるのかもしれないとは思っています。

でも、気になることも、読者それぞれあるんですよね。きっと。

私個人、長期連載は初期設定と矛盾してきたり、無理やりな後付設定が出てくるのは仕方ないかなとは思っているんです。ある程度までは。
(あっても良いとは思っても、突っ込みどころとして突っ込みますけど(笑))
あと、ついうっかりこの設定があったのを忘れていた展開とか。

ただ、これまでの設定とくい違う設定が多く出てきたり、突然な設定で状況打破をする事が多くなる漫画は、先を予測しにくくはなりますよね(^^;

私の気になりどころとして、アルマがAKUMA化して目覚めた所から、ユウを殺したい動機が一転二転(今回も含めて三転かな?)していると思います。
ユウが憎かったのを演技だとすると、トクサやサード達の体からうにょろんと出てきた
「憎いよおぉ」
はどうなっちゃってるのかな??とか。アルマが神田と戦っている時の、憎めば憎む程力が沸いてくる発言は何だったのかなとか。疑問が出てくるんですよね・・。
アルマの自分としての気持ちと、あの人としての自分の気持ちの両方があって、それが交ざっていたからだと仮定してみます。
でも、アルマが自分を「あの人」として強く認識していたから、「最初から、正体を隠して殺すつもりだった」という設定と、矛盾してしまうんですよね。。。

で、あの人としてのみの、ユウを殺したい理由も、先月号では
「アルマ=あの人なんだという事実を、ユウに知られるのは耐えられない」
だったんですが、今月号ではその耐えられない理由が
「ユウにずっと自分(あの人)を探してほしい(求めて欲しい)」
と、更なる理由が出てきます。
ユウが自分を求めているままで、ユウの時間を止めてしまえば、(殺してしまえば)自分にずっとユウを繋ぎ止めておける(独占欲)という事だと思うんですけど、、、。

これまで描かれてきた、部分部分を切り取るように見れば、アルマの気持ちは納得出来るんです。
だけど、一つの流れとしてアルマの気持ちを追うと、不自然な印象があります。
もっというなら、星野先生、アルマの気持ちをどう表現するか、まとまらないまま締め切りに追われる形で仕上げられたかな? という感じはします。(事実はわかりませんけれど)

個人的には、今回のアルマが語ったあの人の心情は、今回分だけで見ると納得でした。(考え方に賛成しないけど)
理由は違えど、以前のこの感想日記に書いた、
「ユウを失いたくない、離れて行かないで」
に近い気持ちだろうなと思うので、私には納得しやすかったんだと思います。
(Dグレで恋愛を描いて、この心理が出てこないはずがあるまいと、踏んでましたから)

これも以前の感想で似たような内容を書いた気がするんですけれど、人生では諦めなければならない事というのがあって、その一つが別れなのだと思います。
でも、それが諦められないのが人間かなっていう所もあって、、、Dグレとはその諦められない悲しさを追った漫画だと思うんです。
愛情があるからだったのに、とても純粋な思いだったのに、そこに生れてしまうエゴ故の醜さや哀しさ。
星野先生は、その醜さやエゴを、憎めないように描かれるなと思います。

上半身さえまだ出来上がっていない、目も見えない状態で、
「ユウの体どこ?」
とはいずっていくアルマの姿は、少々頭には来るけど、アルマもわかっていたんだと思います。
ユウを殺したい理由は、ものすごい自分勝手だし、酷いと。
「それでも失いたくなかった!!」
と、泣くアルマの気持ちがわかって、神田もあの人を愛しているんだと伝わってきたら、たまったもんじゃあるまい、アレン。
アレンとアルマは似ていると思いますけれど、アレンが最後の最後までAgape(与える愛)を選んで行く人なら、アルマはAgape を執着と自己愛に譲ってしまったんでしょうね・・。
アルマのユウ殺しの動機は、神田の9年間を思えばそう簡単に許せないわな。
だから、抱き上げて神田の傍へ連れて行ってくれるアレンに
「優しいね」
なんだと思います。

二人を助けたいという気持ちがアレンに強く存在してなかったら、目の前のアルマの「姿」は、とても抱き上げられないと思います。

今回のアルマの終わり方は、最後に救いがあって、私はあれで良かったんだろうなと思います。
アルマの選んだ選択肢は嫌いだけど、肝心の神田が許して愛してしまっているんだから、あれで良かったんだろう・・・。許容範囲が狭いくせに、超お人よしの神田。
(面白くないところもあるから、ちょっと角のある事も書いて↑みました。)

だから神田、死なないで・・・・
神田みたいな愛情の持ち主が、エゴの犠牲になって終わるって、個人的には吐き気を催す程嫌いだから。
これだな、きっと。モヤっとしたの。
モヤじゃなくて、イラかもしれない(笑)



先月号までは、アレンにしても神田にしても、君達どっちもお互いを大事に思っている自己表現がハッキリストレートになくて、イラっとくるよと思ってましたけど(笑)
ストレートに出した時がお別れの時なんて、そんなの嫌だよ。


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by basarasara | 2010-10-05 01:32 | D.gray-man感想


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