Dグレ、204夜 別れの予感の感想になります。
ネタバレを含みますのでご注意下さい。
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別れの予感とありますが、、もう予感じゃないだろう。これはアレンと教団との別れだろう(笑)
なーんて一応突っ込みましたけど、ジョニーやリナリーにとって、アレンとの別れの予感だったらどうしようかな(--;
アポクリフォス、略してアポさん。
この方がハートを含めた第三勢力という事で、宜しいんですよね。
以前ノアから宣言されていたように、Dグレメインキャラの教団側の人達も、何を(誰を)どう信じるか自分で判断しなければならない所へ来たんだろうなと思います。
今回の状況だと、まずリナリーとジョニーにその選択が迫っているのかもしれません。
株が上がりそうなリンクは、204夜ではアレンを助ける事を選択しました。
(まだ今の所は「この状況であればアレンを信じて助ける」という話だと思います。何がどうなろうとアレンの味方というのとは違うと思われ)
長官からすればリンクの今回の行動は裏切り行為だろうけれど、リンクは自分の信じる正義は一度たりとも裏切っていないという見方も出来ると思います。
リンクとルベリエとで信じる正義が違ってきたんですよね。
ルベリエは本当の所で、リンクの気持ちや在り方がわからない人ではないように思いますけど。
204夜で、更にアレン争奪戦も複雑な状況になってきたと思います。
・ハート
・ノア
・教団
・多分いるのだろう、14番目の意思を継いだ集団
この四つが繋がっていたり、敵対していたり協力関係かもしれなかったりと、不明な所も多くて、読者もどう判断して良いか難しい所ですよね(^^;(私だけではあるまい)
今のとこ、アレンを追いかける全部の集団に共通しているのは、
純粋にアレンの味方ではない点。
ハードを通り越してヘビーです。
アレンはどこに捕まっても、やばそうです。
ハートとノアは、なんでアレンを必要にするのか今の所謎です。
でも
・ハート側は「アレンがアレンである事を必要」として追いかける。
・逆にノア側は「アレンが14番目になる事を必要」として追いかける。
・黒の教団(中央庁)はアレンを始末する方向でアレンを追いかける。
・おそらく十四番目の意思をついでいる集団も、描かれていないだけで動いてくるんだろう。
肝心のアレンだって、こんなに色々「謎」が明かされていないんじゃ、何をどうしたらベストなのか「将来的な所も踏まえて」決められないですよね・・。
いや、どこへ行っても「アレンの将来」がなさそうなのが問題なのか。
人間、目指す方向が定まらず色んなものから逃げてなきゃいけない事だけがわかっているって、酷く不安定できつい。
今のアレンにとってハッキリしているのは
・14番目にならない。ノアの仲間になるもんか。
・師匠を殺したかもしれないアポクリフォスと、合体なんかするもんか。
つまりアレンの意思は、ハートとノアの両方にNOを出す形になっとると。
だからハート側もノア側も、嫌がるアレンを追い掛ける形になっちゃってるんですよね。
アポも伯爵も、しつこい男は嫌われますぜ(笑)
(しかしイノセンスって性別があるのかな???ダークブーツにも性別があって、男のイノセンスだったらすごく嫌だ)
Dグレの面白い所であり、何がどうなってんだ??な所でしょうが
・敵の敵は味方
・自分が助かる事が最優先
という「ルール」が主人公にない(笑)
アレンにとっては、自分が助かる事が最優先でもなければ、敵(ノア)の敵(アポ)は味方になってるわけじゃないから、まるでティキやロードと仲間になったかのような
「アレンがティキと一緒にアポクリフォスを攻撃」
なんて図が出来ちゃう。
アレンはティキやロードの仲間になったつもりなんかないだろうけど。
一方の、ティキ&ロードにすればアレンは
「同じ奴を敵にして戦っている」
上に、14番目を守る義務があるから、自分の身を盾にしてアレンを助けるロードという図も出てくる。
なんだかロードが、アレン想いの健気な少女に見える。
普通に考えた「仲間」じゃないだろうが、やっている事の表面だけ見れば、美しい仲間の図になってしまう。
目先の損得よりも自分の価値観にのっとって生きる生き方の方が、私個人は好きだけど、「自分(アレン)の価値観」というのは、自分を良く知らない人には理解し難い場合もあるのよね(--;
(良く知っていても理解し難い時もあるだろうし)
そうなると、周囲から誤解を受けちゃうんだ。
マリが以前アレンに注意していたのは、つまりそういう事だったんだろうと思います。
「お前は自分を心配しろ」
マリは
「他人への愛情ばっかり優先して動いて自分を顧みなかったら、自分がピンチになると気がつきなさい」
と、アレンにアドバイスしてくれたんでしょう。
しかし、今回のクロス殺害はアレンも引けない処だろう・・・。
自分(アレン)を助けてくれると言ったって、師匠を殺した奴を受け入れられる訳がない。
マナもアレンにとってお父さんだけど、クロスだってお父さんに近い。
クロスはアレンを息子のように思っていたシーンもありますし。。。
これまでどんなクロスのピンチを知ろうと、アレンはクロスが死ぬ訳ないと信じてました。
アレンにとって、簡単に死ぬ訳無い、倒されてるはずがない大きい存在。クロス師匠。
そのクロスを殺しただろう(とアレンは思っている)アポクリフォスは、アレンにとって許しがたく、恐ろしい存在。
中央庁の主要人物だろうが、自立型イノセンスだろうが、「父の仇」。
そんな相手と合体なんて反吐が出るというのも頷けます。
アレンが一番自分の身の安全を顧みず怒るツボを、アポクリフォスは直撃したように思います。
黒の教団&中央庁から完全に誤解されてしまいました。アレン。
アレンの場合、誤解されちゃったわ~では済みません。
中央庁の決定ってつまり
エクソシスト達は今ここからアレンをノアとみなし、倒しなさいという事ですわな・・・。
続きます
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