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D gray man 204夜  アポクリフォスって哀しい存在かも

204夜のネタバレを含みますので、ご注意下さい。

アポクリフォスを見ていると、イノセンスはもしかしたら、人の愛を知りたいのかもしれないなぁなんて思います。

↑根拠があるわけではないので、あまりあてにはしないで下さいまし。

アポクリフォスは、外見や言い出すことは不気味なんですけれど
(合体って、何だかアレンがロボットみたい(笑))
アポクリフォスなりの思いやりはあるのかもしれないと思います。

相手の気持ちやニーズがわからないから、思いやりが相手とずれてしまうだけで。
(人間同士でもこういう事は多いのだけれど、アポさんの場合極端にズレ過ぎなのよね(笑))

アポさんはハートを守る為にのみ存在してきた。だから、多分、ハートやハートを護る自分の事だけしか愛さなくて良かったんだろう。
ハートを護る為だけに存在する「隠されたもの」には、必要性の問題からだけ考えたら、誰かを愛する事も愛される事も必要ない。

ノアやハートを護る者達から、恐れられていれば良い。
だから204夜のような「思考回路」になってしまったのかもしれないです。
だとしたら、単純にアポクリフォスは悪い奴だというのとは違うからして。

アポさんは自分の感覚と同じ感覚でアレンの心も考えてしまう。
アポさんは
「辛い記憶なら消せばいい」
という合理性で考えるから、合理的な解決を拒む人の心がよくわからない。
アポさんから見れば、クロスはアレンを犠牲にしようとした「アレンの敵」で、自分こそアレンを助けようとしている味方だ。
それなのにアレンはクロスを慕い、自分を拒絶して見下す。アポさんには理由(わけ)がわからない。

逆に考えれば、アポさんは合理性にのっとってだけ生きてきたのかもしれない。


アポさんやイノセンスが人と同じ心はまったく持たず、何も人に求めていないなら合理性だけで生きて行った方が、本人にとっては都合が良いと思います。(周は困るけどね)

しかし、これまでの適合者とのシンクロの仕方を見ていても、アポさんを見てても、イノセンスが何も人に求めてないという事は無さげです。

アレンとは「他人を愛する愛を持っている人」だと考えると、そんなアレンとアポクリフォスなりの思いやりもあって(それだけとは思えないですが)合体したがる姿は、恐ろしくもちょっと悲しい姿なのかもしれないです。

イノセンスはイノセンスなりに、適合者を助けてくれているのだし。

適合者に酷い仕打ちをして来たのはイノセンスより、むしろイノセンスに縋る人間達の方だからして。


3~5巻のどこかで、星野先生が、読者からの質問に答える形で
Dグレで愛とは何かを描いていけたらと思っていますと答えていらっしゃいました。
(やっぱりDグレってそういう話?(笑))

そういうテーマもあったので、もしかしたらアポクリフォスやイノセンスも愛を知りたい生命なのかもしれないと、ちらっと思ったんですが。

アポクリフォスに人間と同じような心があったら、
「ハートを護る為だけにしか存在せず長い年月を生きた、悲しみや怒りが人間にわかってたまるか」
の世界かもしれないです。

セカンド実験。
あれだって、「自分達を助けてくれる役割」しかユウやアルマに認めず求めなかった、人間たちのエゴが生み出した悲劇だったと思うので。

助かりたい。助けて欲しい。縋りたい。

その欲が相手への理解や思いやりを自分の中から退けてしまう。
自分の都合からしか物事が見えなくなってしまう。


でも、人はそのエゴだけじゃない。
それだけじゃない「想い」が人にはあるとDグレは描いています。

バクのように「イノセンスに縋る我々が憎いか?」と、適合者の気持ちを考える人がいる。
ジョニーのように「ごめんよ、アレン でもみんなを助けて」と、適合者に涙して謝る友達がいる。
ミランダのように何も考えず「アレン君 死なないで アレン君」という思いで、敵に殺される所へ飛び出していった人がいる。


そんなDグレに、またインパクトの強いメインキャラが加わりました。
アポクリフォス(^^;




--------と、書きましたが、これは204夜まで読んだ感想です。
205夜を読んだ後に
「アポクリフォス、こいつマジでボコされろやっ」
と、思っている可能性もあります(笑)


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by basarasara | 2011-03-09 00:33 | D.gray-man感想


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