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コードギアス反逆のルルーシュ スザクとルルーシュと父親 2 ちょこっと追記

最初に見た時、私、肝心な回を見落としておりました。

「ラグナレクの接続」皇帝シャルルが死ぬ回です。
この回でやっと大きい謎が明かされました。

やっぱり似たもの親子だったシャルルとルルーシュ。(名前からして)
生い立ちだって似た要素がてんこ盛りです。


V.V.(ヴイツー)とシャルル。子供の頃は仲の良かった双子の兄弟。
二人は皇帝即位を巡り身内同士が騙し合い殺し合う中、自分達は嘘のない世界を作ろうと誓い合います。

その計画の為に不老不死を自分が引き受けたV.V.は、やがて身内にも存在を隠さなければならない日陰の身になり、頼れる相手はシャルルだけになっていきます。

しかし、大人に成長した弟シャルルには、相互理解を深めていく皇妃マリアンヌが現れる。

V.V.も案外マリアンヌを好きではいたんですが、
「マリアンヌはシャルルを自分から連れて行ってしまう女」
そう判断した為に殺害。


なんだかこのV.V.の思考回路と、この三角関係みたいな図は・・・・

スザクとルルーシュとユフィのようでないかい???


スザクが何も知らずユフィの騎士になった時
「スザク お前は ユフィを選ぶのか 俺達ではなく ユフィを」
という見方に、ルルーシュもなってました。

ルルーシュのこの台詞(モノローグ)を聞いた時には

「え!?そういう受け止め方?? しかも・・・ え? あれ? ちょっ お待ち。
ルルーシュはスザクをナナリーの騎士にする予定だったから、ナナリーよりもユフィを選ぶのかってムカつくならわかる・・・・(筋は通っていないが)
何でそこにいつの間にか『オレ』が混ざったの???」
と思いました(笑)

ルルーシュとユフィもさすが兄妹。スザクが「生きたい」と思ってくれるには何が必要なのか、気が付く事は同じだったんだと思います。

でも、ルルーシュはユフィと違って女の子じゃありません。
陽の当たる場所に出られない身でもあります。(V.V.と同じ)
一人でスザクに必要なものを何でも用意出来てしまうユフィと、同じようには出来ない。

「スザク、私を好きになりなさい! その代わり、私が貴方を大好きになります。
頑ななところも、哀しそうな瞳も、不器用なところも、猫に噛まれちゃうところも全部!
だから、自分を嫌わないで!____(略)___ 死なないでスザク!」

とルルーシュは叫ぶわけにもいきません!(笑)
やったらスザクも
「やっぱり死ぬ方向で」
って更に決意が固まるな・・・(--;


恋愛部分はナナリーが担当!スザクにとっての帰る場所はずっとルルーシュ&ナナリーだよなと思っていたな。ルルーシュ(^^;
自分がユフィを殺してしまった後でも、それは変わらないと思っていたんですよね・・・・。

考えてみたら、ルルーシュが親や国に捨てられた王子なら、スザクは身内に捨てられた総理大臣の息子。
スザクこそ親はいないし、兄弟もいないし、本当に一人ぼっちの身の上だったんですよね。


21話の「学園祭宣言!」で、ユフィーがスザクと上手く行ったとナナリーから聞いたルルーシュ。
今度はユフィーに怒りの矛先が向きます。
今のユフィの幸せは、ナナリーのものだったはずなのにと。

そしてユフィーもタイミングが悪い・・・・。
そうじゃなくたってルルーシュが不愉快になっていた所へ、行政特区日本を作ると、テレビで生放送されているのに宣言してしまいました。

ルルーシュやナナリーの為に一見良いように思える行政特区日本計画。しかし、良く考えればルルーシュにとって黒の騎士団を奪われる、ありがた迷惑以外の何者でもない計画。

「そうやって、君は何もかも手に入れるつもりか
オレ達の居場所すら纏めて! 

ならば、君は何も見えていない! 聞こえていない!
オレは顔を隠したテロリストで、そして君は____!」

ユフィ「ルルーシュ 昔みたいに・・・」

「違うんだ、もう昔とは!!ユーフェミア(ユフィ)」


ルルーシュも怒り爆発です。
V.V.もこんな気持ちだったんでしょうね(--;
しかし、ルルーシュはV.V.のように、ユフィを殺す計画ではありませんでした。
これはもう、悲劇は繰り返されると神様が決めてしまったとしか思えません。
ルルーシュも結果的にはV.V.と同じように「自分から何もかも奪っていく女」を殺してしまった。


その為に親友同士の間に、大きな亀裂が入る。


何でこんな悲劇が起こったの____________?


色々考え方はあるんですが、誰も責めない見方をするなら、どんなに親しい人でも好きな人でも、それぞれ抱えるものが違う心も体も別々の人間だったからなのかもしれません。
「お前の都合」と「オレの都合」は違うから。
人はそれを知るから、疑心暗鬼にかられてしまう。


ゼロレクイエムはルルーシュとスザクが二人で決めて二人で実行した「人々への償い」であったんでしょうけれど、一つだけ、二人の為になったのは、この悲劇の繰り返しを防げた点なのかもしれません。


ゼロレクイエムは二人で死んで、ゼロという一人になって生きていくから。


しかし、、、
これはもう、心中だろう・・・。


ルルーシュもスザクも、これでもう二度と相手から裏切られないし、相手を誰かに奪われる心配もない。
もう別々ではないからね・・・。


でも


相手から裏切られない世界は 相手のいない世界。


別々だから 話す事も 手を差し伸べあう事も 心を通わせる事もできた。
相手と一つになった世界は、それが出来ない世界。


スザクは「君がいない世界」でゼロとなって生きていかなければいけません。



スザクがユフィに初めて会った時に言ってた事は、本当だったのかもしれないなと思います。
「僕は好きなんですけど いつも片思いばかりなんです」

最初に見た時は、
黒猫の擬人化のような人から「黒の騎士団入らない~」
というお誘いをうけて振った人が(笑)よく言いますと思ってました。

でも、スザクの側からだけ見ると、案外友情の片思いなんですね。

ルルーシュはスザクの注意を聞かないし、隠し事をするし、学校へ行けば授業をサボっていないし、どこで何しているかわからないし(わかったもんじゃないし)、見張りがついていても裏をかいて抜け出すし。
どうやったってスザクが把握している世界に収まらない。すり抜けて噛み付いてくる。

考えてみたらスザクは結局一度もルルーシュを友達として捨てなかったけど、ルルーシュの方は誤解があったとはいえお別れしている。

おまけに、スザクの方は裏表なくシャーリーとの仲を応援してあげたのに、ルルーシュの方はスザクの好きな人を殺してしまうし。

とどめに、君の居ない世界に耐えていかなければならないのは「僕」の方。

そっか。片思いばっかだね。


黒猫のアーサーとは両思いだったけど。

ちなみに、ご存知の方も多いと思いますが、スザクの乗っているランスロットは有名な騎士の名前で、ランスロットが騎士として仕えた王がアーサー王です。
最後スザクが誰の騎士になったのかを考えると、やっぱりアーサーはルルーシュを比喩していた部分もあるのかもしれないですね。

(ランスロットは主人の妻を寝取った有名な裏切りの騎士ですが、そっか。どうりでスザクは、ルルーシュが好きだった&今もルルーシュが好きという女にばっかり行ったわけだ。

ユフィとしか相愛になってないけど、初恋はナナリーだったし、シャーリーやカレンにいたっては、上にのったよな。カレンなんてその時裸だったもんね☆
スザクの方は服を着ていたけど、後でスザクも脱いだし(笑)

嘘は言ってませんが、カレンとスザクの妖しいシーンを想像した人、真相は一期「神の島」をご覧下さい。
軍人として立派と言うべきか、、、男としてどうかしていると言うべきか、、、少しは動じろスザク・・)




アーサーがよくスザクに噛み付きますが、これはスザクがいけませんな(笑)


「アーサーが好き好きってしてるのに、ち~とも猫心がわからないスザクがいけないんでちゅよね~
わざわざアーサーの目の前で、他の人ば~っかり気にかけたり仲良くして、ヤキモチをやかせるスザクが悪いんでちゅよね~
アーサーは甘えん坊さんだからカプしてるのにね~ よちよちよ~ち」

BY いつでも猫の味方



話を戻して、ナナリーがダモクレスで生きているとわかってルルーシュが動揺し、最終回間際にスザクと喧嘩になってました。____というより、一方的にスザクに怒鳴られていたルルーシュ。

スザクは具体的に細かく指し示して「何をどうしろ」と言わなかったので、ここが結構解釈の分かれる所なのかもしれないです。

このシーンを
「ナナリーが生きていたからって、今更自分(ルルーシュ)も生きたいなんて言うな。
たくさんの人とユフィを殺したんだからお前も死んで償え!その約束のゼロレクイエムだろうっ」
という意味にとったら、やっぱりスザクにゲッてなりますけど、そういう意味だったのかなー・・・。

スザクが視聴者からちょっと反感を買った所だと思うんですが、ルルーシュの方はスザクが罰っせられるべきだとは基本主張してないです。
だけど、、、スザクは、、、ほら、、、、
「僕は罰っせられて死ぬべき」「君も罰せられるべき」「償うべきなんだ!」
・・・・これだけは、全然変らなかったから(--;
スザクは誰かに忠誠を誓ったと言うより、自分の正義に忠誠を誓ってしまっているのね。

ここからスザクが脱却しようと思うと、

ユフィ、ルルーシュに利用され殺されたすべての人達、それから、、、
罰として死刑に処せられた方が、まだ救いがあっただろうルルーシュ

ごめんなさい

それでも僕はルルーシュに死なないで欲しいんです


って所まで行かないと無理だろうな・・・

スザクみたいに自分の罪をまず許していない人は、何年というスパンをかけて到達する領域だろう。

(多分、ここまでを読んで、何でスザクがルルーシュをそこまで許してやんなきゃいけないの!? と思う方もいると思います。しかし私は、スザクには復讐心を持つ資格はあるかもしれないけど、断罪の資格まではないと思う方なので。一緒に償おうならわかります。
それに罰して解決&完結する関係なんて、二人の友情を考えたら哀しいよ)


この喧嘩の後に、C.C.にスザクは
君はルルーシュの盾になってルルーシュを守ってやれ、僕はルルーシュの剣だ
そう言ってます。

ルルーシュを守る剣であるのと同時に裁きの剣になるのが自分の適材適所であり、スザクの選んだ道なのだというのが、スザク自身にとって辛そうだなという感じはしました。

子供だった頃のルルーシュが、お母さんが殺された件でお父さんに縋ろうとした時、「獅子は千尋の谷にわが子を落とす」という態度に出たお父さんですが、スザクにもそれと同じような色合いを多少なりとも感じます。


だから、本気で死ねとまでは、すでにこの頃からスザクも思っていなかったのかもしれないです。


少なくとも、この喧嘩の時にスザクは「ルルーシュは死んで償うべきだ」と思っていたとしても、それから二ヵ月後のゼロレクイエム実行前には
「どうしてもやるの」
と、浮かない顔でしたから、二ヶ月の間に、本当に死ぬ所まではやらなくてもいい・・と思うようになっていたのかもしれないです。

スザク自身が偽りの死を演じてますし。



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やっぱりというか、「ルルーシュ皇帝の最高の騎士枢木スザクここに眠る」とあります。


ルルーシュは本心から償いたかったから偽りの死ではなく本当の死にしたんでしょうし、いつか、本当の償いをもってスザクにだけは許して欲しかったのかもしれないです。

ユフィを殺した事、たくさんの人を殺した事、ギアスを使ったこと、それから___父親を殺した罪。
いつかスザクがルルーシュのその罪を許す時、スザクにスザク自身の父親殺しの罪を許して欲しかったのかも。。。



この話の裏側には、ずっと副主人公であるスザクが生かされていくストーリーがあったと思います。
人は自分で生きているだけでなくて、生かされている。

スザクを生かそうとした&そういうつもりでなくても生きる方へと導いた人々(代表マオ(笑))の思いが交差していたように思います。


いつかCの世界で二人が再会した時には、許しあった親友として、皇帝と皇帝を護る騎士として、一緒にいて欲しいと思います。



まだ本当は、反逆のルルーシュには、あっちにもこっちにも色々と興味深い伏線があったり、面白い演出があったりするので、またいつか機会があったら感想を書きたいと思います。
でも、死んで終わりというのは相変らず嫌いです。私もそこは頑固です。(笑)



今日19日は誕生日だったんですが、たまたまコードギアスの最終回を見るのが今日になってしまって、何だかちょっと暗い誕生日になっちゃったような(笑)
それはそれで私らしい誕生日かもしれないです。アニメを見てブルーになる(笑)






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by basarasara | 2013-12-20 00:01 | コードギアス


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