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Dグレ201夜まで読んで  宮廷道化師ペルケオ

D.Gray man 201夜まで読んだ、「最近のDグレの感想」を書こうと思っていて遅くなっちゃいました。
今回の感想はネタバレしてません(笑)
コミック派の貴方も大丈夫という、具体的な筋はまったく書いていない感想になります。

ノアと方舟で戦っているあたりの巻で、アレン君が黒マントでコスプレ?しているイラストがあったように思います。

これって宮廷道化師ペルケオのコスプレでしょうか??

昔本当にハイデルベルク城に実在した、宮廷道化師のペルケオさんという方がいます。
今でもハイデルベルク城へ行くと、酒蔵の前にこのペルケオのお人形が立っています。
(私も観光案内の本で見たので実物を見たわけではないですが、ハイデルベルクではお酒が飲めるお店には大抵ペルケオ人形は置いてあるらしいです。
ペルケオはたいへんな酒豪だったそうで、王様が「この城の酒蔵の酒をすべて飲めるか?」と聞いたところ「何で出来ないの?」(イタリア語でペル ノン?)と答えたのが、「ペルケオ」とドイツ人には聞こえてペルケオと呼ばれたそうな)

ペルケオ人形は黒マントをしていなくて、上着の前をあけています。その上着の前をとめて黒マントをすると、アレン君がしていたファッションのようになると思います。
(ズバリじゃないからちょこっと微妙?)

王様が道化師を抱えているという話で思い出したのですけど、中世期頃だと、道化師というのは愚かであるから、どんな本音を言っても罰されないとされていたそうです。
いつの時代も王様とは道化師と逆に完璧でなければならず、人の理想像であり続ける為に建前で語るので、王様の本音の代弁者という役割を道化師に与えて宮廷へ置いたそうな。
(道化師の白黒や白赤の衣装には、建前と本音という意味が含まれているらしいです)

実は道化師とは愚者というスタイルを取りつつも、王様の本音を理解しつつ、必要な事を必要なタイミングで語る賢さが必要だったんでしょうね、、、。
(マナに通じるものを感じます)

中世期頃~その前の時代の村なんかだと、王様の道化師とは道化師の意味がまた違って、「魔女の棲む村」の因習を生み出してしまった人の心に、通じるものを感じます。

道化とは賢く、その賢さで知る所を笑われる表現で示し、その表現の意味を理解しない人々の愚かさを浮き彫りにする恐ろしい存在というのか。

知性や知識・合理性というのは、扱いを一歩間違えると自己保身に使いすぎて、愚かだとしか言いようの無い所へ自分や人々を連れて行ってしまうのだと思います。
賢いとはどういう事なのか?
まっすぐに物事を見れる眼差し(強さ)なのか、損得を無視出来る程の純粋さなのか、思慮深さなのか、知に驕らず謙虚になれることなのか、、

人のやっている事を2.3歩離れて冷静に見た時には、道化とはその場その時の人のありように、警鐘を鳴らしている存在のようにも見えます。
千年伯爵しかり、星野先生もこういう恐さを感じさせるなぁと思います。

黒の教団のやっている事は、知性(科学力)に胡坐をかいて自らの首を絞めた図(今の時代)だろうと思います。


最近のDグレは、道化師の警鐘を思わせる世界観をますます感じさせます。


全然関係ないDグレ話ですけど、「ゴウシ」と検索をかけたら「統合失調症」(「統ゴウシっ調症」?)がヒットする。
そっちじゃないって。


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by basarasara | 2010-12-17 18:04 | D.gray-man感想


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